子供の栄養学

子どもにはどんな砂糖がおすすめ?砂糖のかわりになるものもご紹介

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子供におすすめの砂糖の選び方

色々なお砂糖の種類がありますが、皆さんはどんな砂糖を使用していますか?

お料理をするうえで欠かせない調味料の1つですが、子どもには特に精製されてミネラルがない砂糖よりもミネラルを含む「きび糖」や「てんさい糖」がおすすめです。

子どもには身体の良いものをと考えるパパママ向けに砂糖の選び方と栄養、最後に砂糖の代わりになる身近な調味料もについてまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。

砂糖の分類

砂糖には分蜜糖と含蜜糖の2種類あります。

分蜜糖とは、砂糖の基になるさとうきびやてんさいからとれた甘い汁には、たんぱく質やミネラルなどの不純物が混じっています。精製糖を作る工程で不純物が取り除かれて無色になります。そのためミネラルはほとんどとれません。

含蜜糖は、さとうきびやてんさいから抽出した糖汁を煮詰めて固形にしたものをいいます。ミネラル分も原料から除去されることなく豊富に含まれているのが特徴です。

分蜜糖の種類

上白糖

結晶が細かく、しっとりとしておりどんな料理にも合うのが特徴です。日本で最も多く使用されており、日本特有の砂糖です。精製されているのでミネラルはほぼ含みません。

ちなみに上白糖が白い理由は漂白剤を使用しているのではというお話を聞きますが、不純物を取り除き砂糖の成分であるショ糖を結晶の形で取り出したもので、上白糖の白さはショ糖そのもの色なので漂白剤は使用していません。ご安心くださいね。

グラニュー糖

上白糖に比べ結晶が比較的大きく、サラサラした特徴を持ちます。

癖がないのでコーヒーなどの飲み物やお菓子作りに使われることが多いです。海外では砂糖といえばグラニュー糖のことを世界で一番使われています。

三温糖

見た目は茶色で身体によさそうなイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか。

上白糖を作る際に出る液糖を煮詰めて作られたものなので、栄養的には上白糖とあまり変わりません。特に煮物料理などに適しています。

他にもざらめや氷砂糖、粉砂糖などがあります。

含蜜糖の種類

きび砂糖

さとうきびを原料とした茶色い砂糖です。きび砂糖特有の風味とコクがあり、優しい甘さが特徴的です。また、上白糖と比べ、カルシウムやカリウム等のミネラルを含みます。

てんさい糖

北海道産のてん菜のみを原料として作られており、さとうきびで作られた含蜜糖とは違った、癖がなく、まろやかですっきりとした甘さが特徴です。水に溶けやすくどんな料理にも使いやすいといわれています。

黒糖

さとうきびの絞り汁をそのまま煮詰めた物で、黒糖特有の甘さと、香ばしさ、塩味か感じられます。

かりんとうや黒蜜作りなどに使用されます。他には、和三盆やメープルシロップも含みます。

 

子供におすすめの砂糖

上白糖にはミネラルが含まれないのでおすすめはミネラルを含む、きび砂糖てんさい糖黒糖がおすすめです。

きび砂糖はコクのある甘さ、てんさい糖は品のある甘さ、黒糖は特有の甘味やコク、苦みや渋みなどそれぞれ特徴があります。

黒糖と、てんさい糖には天然のオリゴ糖を含むことから善玉菌のビフィズス菌を増やし腸内環境や免疫力を高めてくれる他、便秘症や下痢で悩む方にもおすすめしたいお砂糖です。

なお黒糖にはボツリヌス菌が含まれているため、1歳未満のお子様には与えないようにしてください。

黒糖はお料理によっては色合いも悪くなってしまうので、きび糖やてんさい糖がおすすめです。

離乳食や幼児食にも使用可能なことや身近なスーパーなどで手軽に購入できるのも良い点の1つです。

お料理別、砂糖の使い分け

子供におすすめのきび砂糖

精製度が低い物はお料理に茶色い色が付きやすく、生クリームの泡立てなどには向かないのでお料理によって使い分けると良いでしょう。

例えばケーキのスポンジや生クリームを泡立てたいときは、グラニュー糖や上白糖を使用するときれいに仕上がります。

逆に煮物など普段のお料理の時には、きび砂糖やてんさい糖を使用すると良いでしょう。

黒糖は、含蜜糖の中でミネラルやビタミンを多く含みますがお料理自体に色もつきやすく風味も強いので、保育園では黒糖蒸しパンや田作りなどのおやつの時に使用していました。

砂糖のかわりになるもの 

あまりお砂糖を使用したくない方は、はちみつやみりんなども手づくりのお菓子や特に煮物料理にも幅広く使えるのでおすすめです。

はちみつには果糖を含むため、砂糖の約1~1.5倍の甘さがあるといわれています。そのため、砂糖より少ない量で甘さを感じることができるということです。

砂糖ではあまり摂取できないビタミンB群やカリウム、カルシウム、鉄などのミネラル、オリゴ糖も含んでいます。お料理にも使いやすく、ハチミツクッキーやマフィン、ヨーグルトや飲み物にも合います。

みりんには糖質が含まれており、例えば砂糖大さじ1の代わりにみりんを使用する場合は大さじ3くらいが目安になります。

みりんのまろやかな甘みも良いのですが照り、つやも付きやすいのでぜひお試しください。ただアルコールを含むのでしっかりに切るようにしましょう。

★乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性があるため、はちみつは1歳未満のお子様には絶対与えないでください

まとめ

使用頻度の高い砂糖だからこそ、栄養や料理の用途に合わせてご家庭に合ったお砂糖を探してみてくださいね。

またきび砂糖やてんさい糖に変えたからといって摂取しすぎは身体によくないので、多く摂りすぎないように主役は素材の味、あくまでお砂糖は調えてあげるくらいの気持ちで使用するのがおすすめです。

参考文献

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2111/spe1_01.html
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/anzen/food_faq/sonota/sonota05.html
https://eiyo21.com/blog/cok-1-2/
https://www.nissin-sugar.co.jp/product/kibi/kibi_sugar.html
https://www.tensaito.com/
https://www.pearlace.co.jp/products/k01/4758401.html

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