皆さま、大変ご無沙汰をしております。
現在、小学5年生(11歳)で、3歳より“世界を目指すテニス”に取り組む娘(咲來:さくら)の“テニス子育てパパ”、高木です。
さて、前回「アストリションとの出会い」を執筆させて頂いてから、早9ヶ月。前回は、ちょうどジュニアテニスのシーズン(全国大会)が終わる8月のすぐ後のことでした。
咲來が10歳(小学4年生)にして、12歳以下の九州大会3大会全てでチャンピオンに輝き、全国大会へと出場。全国でベスト16という成績を収めたそんな時期でした。
そのため、真夏の過酷な大会を戦い抜いた、咲來のフィジカルを支えたアストリションの「確かさ」について、真夏の連戦を振り返りつつ、執筆させて頂きました。
この度は奇しくも、ジュニアアスリートのシーズン山場となる夏を迎える前の6月での執筆となりました。
ジュニアアスリートにとって、夏前のこの時期の取組みは、まずは暑さと共に、ハードになっていく練習に向けた“体づくり”と、その先の8月の大舞台で活躍を左右する“体づくり”といった2つの面から、とても重要なものとなります。
そこで今回は、熱中症予防や怪我予防など、成長期のアスリート子育てに欠かせない「LEA」や「REDs」という少し専門用語にも触れながら、この時期必須のアスリートの「夏に備えた体づくり」といったテーマで、娘・咲來のテニスと子育てについて書かせて頂こうと思います。
目次
夏場の体づくりは、夏前から行う日々の取り組みから
7月の中旬、梅雨が明けると、毎年のように雑誌やSNS上では「熱中症対策」の文字が散見されるようになります。ここ最近では、「水分量をしっかり取れる体」や「鉄分摂取」が大切と言った文言をよく目にする印象です。
さて、夏場に必要とされるそんなジュニアアスリートの“体事情”ですが、実はそうした体を作るには、時間がかかるということが、あまり認識されていないようです。
持参するドリンクの量
我が家では、真夏の1日練習の際にはに2リットルの水筒と、2リットルのペットボトルの水6本持って行きます。実際に使用するのは、4~5本。1本は予備。2時間で2リットル飲む計算になりますが、午前中から正午過ぎにかけて、水分の消費量が多い感じです。
トレーニングをし始めるこの段階で、意識的に水分をこまめに飲めること。これが、午後の練習を大きく左右します。喉が乾かない内、そして汗をかき始める前に、こまめに飲むこと。
そして、“飲める”こと。太陽が登り日差しが射すと、汗はさらに噴き出ます。水の消費量も当然増えるのですが、ここでしっかり“飲み続けられる”こと。
意識的に汗をかいて、水分を補給できる体づくり
こうして、夏場は1日10リットル以上の水をテニスコートだけで摂取することになるのですが、どんなに喉が乾いても、実は「水を飲む力」がちゃんと培われていないと、水は飲めません。
当然、水分補給が出来なければ、脱水症状や、十分な発汗が損なわれることで熱中症に見舞われるリスクが非常に高まります。
そのため、真夏の到来に向けて、今この時期からこまめな水分補給を意識的に取り組み、「水を飲む力」をしっかり培っておくことが肝要です。
(ちなみに、娘の咲來は水分補給の際に、水だけで飲む他に、おにぎりを一口食べたり、塩分補給のタブレットを食べながら飲んだりしています。)
また、息切れや足がつったり痙攣したりすることに繋がる「鉄分不足」の状態も、特に夏場に向けては注意が必要です。この鉄分不足も補給すればすぐに解消されるという単純なものではありません。
水を飲む力と同様、1ヶ月、2ヶ月と日々の鉄分摂取を重ねてきて、ようやく体への蓄積を経て、体の中で使える鉄分となるのです。
こうして、夏を迎える前の今この時期は、意識的に汗をかいて水分を補給できる体づくりが求められることや、大会へ向けて練習量も増えていくことも合わさって、運動量が必然的に増していくことになります。
小学5年生の咲來は現在、九州のテニスの名門校でもある柳川高校男子テニス部の練習に「柳川ACADEMY」として参加させて頂き、日々、全国トップクラスの男子高校生とテニスの練習に明け暮れています。
ただそんな男子高校生を差し置いて、誰よりも動けるスタミナを発揮している咲來の姿を目の当たりにしては、日々しっかりと摂っているアストリションの効果を改めて実感したりもしているところです。
アストリションのジュニアプロテイン、規定量でよい?
テニスで求められる運動量
さて、そんなアストリションのジュニアプロティンですが、ジュニアテニス界では全国的に広がってきているな、という実感を持つこの頃です。
それと合わせて、大会で遠征へ行く度に、保護者の方々からお声がけやご質問を頂くことも多くなりました。
中でも、「1日どのくらい飲んでいますか?」という質問をよく頂きます。多くの方々が、記載されている規定量(1日1~2食分)を飲まれているとのことでした。
端的に申し上げるならば、運動量と照らして見た時に、それでは足りないだろうな、と思う方もいます。
先日、テニスのグランドスラム(世界四大大会)の一つ、全仏オープンが2週間の幕を閉じました。最終日に行われた男子決勝戦では、5時間半にも及ぶ素晴らしい死闘が繰り広げられました。
その直後、SNSなどで「テニスはスポーツの中で、最もタフな競技だ」と言う言葉も飛び交うほどでした。
ジュニアテニスも、真夏の炎天下の中で3セットのシングルスの試合に加えて、同日にダブルスの試合に出場する選手がほとんどです。
それが、決勝戦まで行けば5日間続きます。8月のわずか1ヶ月の間に、全国大会だけで2〜3大会とあったりします。
トップ選手になると、休む間もなく、戦い続ける日々となります。しかも、炎天下の中で。
LEAとREDsとは
「LEA(利用可能なエネルギー不足)」(「Low Energy Availability」アメリカ医学会より)という用語をご存知でしょうか?
簡単に示すと、
「運動エネルギー消費量 > 食事エネルギー摂取量」
という状態を指すものです。
つまり、食事でのエネルギー摂取量が運動で消費されるエネルギーに追いつかず、日常的に運動するためのエネルギーが足りていない状態を指します。
これが、スポーツによって生じてしまっている状態を「REDs(Relative Energy Deficiency in sport)」と言います。
要は、エネルギーが大量に必要とされるスポーツをするにもかかわらず、体の中に利用可能なエネルギーが食事から摂取されていない「枯渇状態」を意味するものです。
IOC(国際オリンピック委員会)では、REDsの状態を「生理的・心理的な機能が損なわれる症候群」として、警鐘を鳴らしています。
この危険性は、「疲労骨折」などジュニアアスリートに見られがちな「ケガ」をはじめ、女子ジュニアアスリートにとっては「三主徴」の一つでもある「骨粗鬆症」に繋がるところにもあります。
ケガの生じる仕組みとしては、摂取するエネルギーが足りないので、体の内側にある自らの「体脂肪」や「体タンパク質」からエネルギーを捻出して絞り出す状態が恒常化することによって、筋肉や骨が脆くなっていき、ケガとして表れ出るといったものです。
(この怖さは、生活費に例えるとわかりやすいですね。収入が無いのに、貯金を切り崩して出費を重ねていっている状態と一緒です。最後は、破綻しかありません。)
大切なことは、運動と成長に必要なエネルギーを不足させないこと
ジュニアテニスは、多くが夕方から夜遅い時間まで行われています。疲れた練習の直後には、胃も疲れて、食欲がわかないという実情もあったりします。また、直後の睡眠を考えると、食べ過ぎることにも躊躇してしまいますね…。
我が家は、夜は練習直後におにぎりを帰りの車で食べたら、家ではおかずだけ、という工夫をしたりしています。
そんな日々の中で、練習直後にしっかりと飲むアストリションのジュニアプロテインには、ほんと助けられていたんだな、と常々思うところです。
そんなアストリション。ご存知の通り、大豆タンパクを原料とした、ソイプロテイン。
ソイプロテインは、粉っぽくて喉にまとわりつき、飲みにくいというのが「定説」でした。他社製品は、未だそうした状態にあるようですが、アストリションのジュニアプロテインは違いますね。
ほんと、飲みやすい。そして、とても美味しい。
そして、「黄金比の栄養バランス」に加えて、高品質で安心安全な原材料の使用。
ジュニアプロテインの「適量」や必要性とは
よく「プロテインの摂り過ぎ」の内臓への負担を、安易に指摘される方がおられます。そのことで、規定量を超えて飲むことへの不安が煽られるようです。
しかし、お子さんの実情に添うことが、本当の「適量」ではないでしょうか。そして、アストリションのプロテイン(タンパク質)は、大豆です。ケミカル(化学製品)ではなく、食品です。
人工甘味料も使っておらず、運動量(つまり、消費されるエネルギー量や栄養量)に合わせて安心して摂らせてあげられるものだと思います。実際、娘の咲來もこれまでの6年間、しっかり元気にやってこられています。
また、進級や進学に伴って急激に増す運動量や、急激に身長が伸びる成長期など、その時々の変化に合わせて、飲む量を増やしてあげることも大切です。
運動に必要なエネルギーと共に、成長期の子どもたちの「成長エネルギー」の枯渇にも気を配り、「LEA」の状態に陥ることなく、ケガのない明るいジュニアアスリート期を支えて参りたいものですね。
おまけ
アストリションのジュニアプロテイン。実は、大人の方にもおすすめです。
私事ですが、ある時期めまいや頭痛に悩まされていたことがありました。
その時、「これないと、マジ無理」という娘の咲來の言葉に魅かれて、私もアストリションを飲ませてもらっていたことがありました。
すると、頭痛やめまいがすっかりなくなりました。そればかりか、倦怠感や疲労感が随分と軽減されていって、行き帰りの運転が随分と楽になりました。今ではすっかり私も毎回飲ませてもらっています。
きっと、ポリフェノールや鉄分などの補給ができ良かったのでしょうね。
出典
・「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定テキストブック 一般社団法人スポーツを止めるな」2024年 東洋館出版社
・「女性スポーツ促進に向けたスポーツ指導者ハンドブック」公益財団法人 日本スポーツ協会スポーツ庁委託事業 平成30年度「女性スポーツ推進事業(女性コーチの育成)」
・「“栄養”で元気になる!スポーツ栄養Web」SNDJ 一般社団法人日本スポーツ栄養協会公式情報サイト