子供の栄養学

子供にココアを飲ませる効果は?健康メリットと注意点

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子供がココアを飲む効果とメリット

温めた牛乳や豆乳に溶かすだけで簡単に作れて、栄養もとれるイメージがあるココア。「子供にとってココアは効果はあるの?」「子供が飲んでも大丈夫?」と気になる方も多いかもしれません。

ココアには、リラックス作用や集中力アップ、抗酸化作用、ミネラル補給など、子供の成長や健康を支える嬉しい効果が含まれています。

この記事では、子供にとってのココアの健康メリットや与えるときの注意点を解説します。

ココアの子供への効果

ココアの原料となるカカオ豆は「神様の食べ物」とも呼ばれており、さまざまな健康効果が期待されています。

①リラックス・集中力アップ

ココアに含まれる「テオブロミン」には、リラックス効果があるといわれています。

実際にココアを継続して飲むことで精神的な健康度が改善したという研究データもあります。

また、カカオに含まれる「カカオフラバノール」には脳の血流を促す働きがあり、集中力をアップが期待されている成分です。そのため、テスト前や勉強中の飲み物としても役立つでしょう。

②抗酸化作用で健康サポート

ココアには「カカオポリフェノール」と呼ばれる強い抗酸化物質が含まれています。

抗酸化作用とは、ストレスや紫外線などによって発生する体内の酸化ストレスを抑えて、細胞の健康を守る働きのことです。

飲料ごとの抗酸化力を比べると、ココア1杯は紅茶の約4〜5倍、緑茶の2〜3倍、赤ワインの約2倍の力を持つといわれています。成長期の体を内側からサポートするうえでも、ココアは優れた飲み物といえるでしょう。

③鉄分・亜鉛・マグネシウム補給

ココアは育ち盛りの子供が不足しやすいミネラル補給にも役立ちます。

たとえば、亜鉛は成長ホルモンの働きに深く関わっており、身長や体の発達に不可欠です。

マグネシウムは骨の健康を支えるほか、カルシウムの吸収にも重要な役割を果たします。

また、鉄分が不足するとふらつきや集中力低下に繋がります

ミネラルの中でも特に鉄分は不足しやすく、令和5年国民健康・栄養調査によると、鉄分の必要量を満たせていないことが分かっています。

普段の食事にココアを取り入れることで、子供でも無理なくミネラルを補給ができるでしょう。

④食物繊維が豊富

ココアは小さじ2杯(4g)あたり約1.0gと食物繊維が豊富な食品です。

中でも不溶性食物繊維が多く含まれており、便のかさを増し、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すため、便秘対策としても役立ちます。

野菜や果物が苦手な子供でも、ココアから自然に食物繊維をとることができるのは大きなメリットでしょう。

ココアは子供が飲んでも大丈夫?

ココアパウダーに含まれるカフェイン量は100gあたり0.2gであり、小さじ2杯(4g)であれば、約8㎎です。

飲み物の中でもココアはカフェイン量が少なく、適量なら安心して飲める飲み物といえます。

ココアのカフェイン量やカフェインによる影響については、「ココアに含まれるカフェインは子供に影響する?毎日飲む際の注意点」で詳しく解説しています。

子供におすすめのココアの飲み方と注意点

ココアは栄養やリラックス効果が期待できる飲み物ですが、飲み方やタイミングを工夫することで、より健康的に子供の生活に取り入れることができます。

毎日の習慣にココアを取り入れる際のポイントと注意点を解説します。

①朝食やおやつにプラス

ココアは朝食やおやつに取り入れるのがおすすめです。

朝食なら、不足しがちなミネラルが補えます。おやつにプラスすれば、甘さで満足感を得ながら栄養素を補給できるため、間食の質を高められるでしょう。

②牛乳や豆乳で作る

ココアパウダーをそのままお湯で溶かすよりも、牛乳や豆乳で作ると栄養価がアップします。

牛乳ならカルシウムやタンパク質がプラスされ、骨や歯の成長を支えます。

豆乳を使えば植物性タンパク質やエネルギー代謝に欠かせないビタミンB群、骨の成長に関わるビタミンKなどを取り入れられます。

③目安は1日1〜2杯

ココアに含まれるカフェイン量はごくわずかのため心配はいりませんが、健康のためと何杯も飲むと、糖分やカロリーのとりすぎにつながる恐れがあります。

目安として1日1〜2杯程度にするとバランスよく楽しめるでしょう。また、ココアだけでお腹がいっぱいになって食事がおろそかにならないよう、食後や間食に取り入れるのがおすすめです。

④砂糖の量に注意

飲みやすいように甘味を加えたミルクココアは砂糖がたっぷり入っていることが多く、飲みすぎると肥満や虫歯の原因になりかねません。

甘さが気になる場合は、甘味が少ないココアを選ぶほか、純ココアに少量の砂糖やはちみつを加えて調整すると良いでしょう。

牛乳の甘みや豆乳の風味を活かすことで、砂糖を減らしてもおいしく飲めます。

まとめ

ココアは、子供にとってリラックスや集中力アップなどの働きがあります。また、抗酸化作用、ミネラル補給、食物繊維の補給など、さまざまな健康効果が期待できる飲み物です。

ココアに含まれるカフェイン量はごくわずかなので、1日1〜2杯を目安にすれば安心して取り入れられます。

牛乳や豆乳と合わせればカルシウムやタンパク質などの栄養素も一緒に補えるため、朝食やおやつに与えるのがおすすめです。

普段の食事では得られにくいテオブロミンやカカオポリフェノールなどを摂取できるココア。

砂糖の量や飲むタイミングに注意しながら、ココアをお子さんの健康づくりに活かしていきましょう。

子供におすすめのココアについては子供の鉄分・栄養補給におすすめのココアをご参照ください。

参考文献

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査報告

農林水産省 厚生労働省「食事バランスガイド

日本チョコレート・ココア協会「マグネシウム給源としてのチョコレート・ココアの可能性」「Q3「カカオポリフェノール」はどのようなものですか?」「チョコレート・ココアには「カフェイン」が含まれていると聞きますが、子供や妊婦が食べても大丈夫ですか?

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