こんにちは。管理栄養士の盛岡です。
福井はあまり台風が直撃することがないのですが、今日のはなかなか大変ですね・・・。
でもブログは書きます。今回は身長を伸ばすカルシウム100mgのレシピシリーズとして、モロヘイヤを使った料理をご紹介します。
あまり頻繁に使う野菜ではありませんが、9月の今が旬で、残暑のきついときでも食べやすいのでぜひ活用しましょう。
目次
モロヘイヤの栄養価はすごい!
モロヘイヤとはもともとアラビア語で「王様の野菜」という意味になります。
昔のエジプトで難病をかかえた王様がいて、どんな治療をしても治らなかったのが、モロヘイヤのスープを飲むことによって治ったそうです。
それから王様はモロヘイヤを好んで食べるようになったことから、「ムルキーヤ(=王様の食べる野菜)」と呼ばれるようになりました。「モロヘイヤ」という名前はそれが由来になっています。
実際、モロヘイヤはとても栄養価が高く、カロテンやビタミンC、鉄分、カルシウムが豊富に含まれているスーパー食材です。
カルシウムなどをほうれん草と比較してみる
どれくらいすごいのか分かりやすいよう、100gあたりの栄養素量をほうれん草と比べてみました。
栄養素 | モロヘイヤ | ほうれん草 |
β-カロテン | 10,000μg | 4,200μg |
ビタミンB1 | 0.18mg | 0.11mg |
ビタミンC | 65mg | 35mg |
ビタミンE | 6.5mg | 2.1mg |
カルシウム | 260mg | 49mg |
マグネシウム | 46mg | 69mg |
鉄 | 1.0mg | 2.0mg |
食物繊維 | 5.9g | 2.8g |
※参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2016年
比べてみると栄養素がかなり高いのが分かるかと思います。だからモロヘイヤは「王様の野菜」であり、「野菜の王様」と呼ばれるんですね。
そしてなんと言ってもカルシウムや鉄分が豊富!野菜の中でもトップクラスなので、カルシウムと鉄分が不足しやすいスポーツ選手にとって最適です。
モロヘイヤとエリンギのしょうが和え
今回の料理はモロヘイヤとエリンギの和え物になります。エリンギにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なので、強い骨を作るのにぴったりのメニューです。
ポイント
- モロヘイヤは葉の色が濃く、茎がやわらかいものを選びましょう。
- 茎がかたい場合は、葉を摘んで茎だけ調理すると食べやすいです。
- モロヘイヤはアクの部分が比較的多いので、ゆでたら水にさらしましょう。
- 切り口が空気にふれるとネバネバ成分が出てきますので、粘りを出すには細かく刻むほどよいです。
レシピ(4人分)
食材 | 分量 |
モロヘイヤ | 2袋(240g) |
エリンギ | 4本 |
しょうゆ | 小さじ4 |
みりん | 小さじ2 |
おろししょうが | 小さじ1 |
栄養価(1人分)
カロリー | 42kcal |
タンパク質 | 4.7g |
脂質 | 0.5g |
糖質 | 3.2g |
食物繊維 | 5.1g |
カルシウム | 158mg |
鉄 | 0.8mg |
ビタミンD | 0.7μg |
作り方
- モロヘイヤはさっとゆで、細かく刻む。
- エリンギは縦4つ割りにして塩少々をふり、グリルで焼いて3cm長さに切る。
- 1と2、しょうゆ、みりんを和えて器に盛り、おろししょうがをのせて出来上がり。
味付けはポン酢でもいいですね。明日からまた暑くなるようですが、モロヘイヤで栄養をしっかりとって乗り切りましょう!