こんにちは。管理栄養士の盛岡です。
当サイトではジュニアプロテインを販売していますが、ジュニアプロテインをご利用になっている目的は、お客様によって様々です。
「体力をつけてほしい」や「身長を伸ばしたい」といった理由もありますが、「子供の体重を増やしたい・ガリガリだから太らせたい」という目的の方も少なくありません。
体重を増やす上ではタンパク質をとるだけでなく、摂取カロリーを不足させないことも大事になります。
しかしそうはいっても「少食でご飯を食べられない」「ハードに練習していて食べても食べても太らない」…という方はプロテインに牛乳とバナナを混ぜてみたり、「粉飴」を混ぜてみるとよいでしょう。
この粉飴というものについては、あまりご存知ない方も多いと思いますので、簡単に解説させて頂きます。
目次
粉飴(こなあめ)とは?
粉飴(こなあめ)とは「マルトデキストリン」ともいい、デンプンを分解した炭水化物の一種です。
粉末を利用したことのある方は少ないと思いますが、エネルギーゼリーなどの原材料として実は広く使われています。
粉飴に含まれている成分は炭水化物と水分だけで、タンパク質や脂質はゼロです。
言い換えると「飲む炭水化物」というイメージ。
吸収の早い炭水化物サプリ
粉飴にはこのような個包装タイプもあります。
飲み物に入れることで手軽にカロリーを増やすことができるため、少食な方や運動量の多いアスリートのエネルギー補給サプリメントとして活用できます。
また疲労回復には運動後できるだけ速く炭水化物とタンパク質をとることが重要です。
食べたものが胃から小腸へ移動する時間は、運動強度が高くなるにつれ長くなるのですが、粉飴は運動後でも素早く吸収され、効率的な疲労回復に役立ちます。
粉飴の利用がおすすめな方
粉飴はもともと以下のような方におすすめの食品です。
■スポーツ中のエネルギー補給に
持久系スポーツ選手や土日で長時間の練習になるときなどに、エネルギーゼリー代わりに活用できます。
■スポーツ後の疲労回復に
トレーニング後、速やかに炭水化物をとることで、筋グリコーゲンを効果的に回復させることができます。
■少食な方・増量したい方に
プロテインに入れたり、煮物など食事の中に入れることでカロリーアップさせることができます。太りたい子供の栄養補助になります。
■タンパク質制限が必要な方に
腎臓病などでタンパク質摂取を制限しながらエネルギー補給する必要がある方に。腎障害で心配なカリウムやリンもほとんどありません。
水に溶かしてみました
水に混ぜてみると、ダマにならずサッと溶けました。少し白っぽい感じになりますね。
「アメ」という言葉があるので甘そうな印象がありますが、かすかに甘さが感じられる程度で、ほぼ無味無臭です。
炭水化物を手軽に補えることに加え、砂糖と違ってプロテインやスポーツドリンクなどに溶かしても甘くならない点もメリットの1つです。
粉飴の飲み方に関するQ&A
プロテインにはどれだけ混ぜるとよい?
糖質とたんぱく質は3:1の割合でとるとよいとされています。
ジュニアプロテイン1回分に対して、粉飴は15~20g、牛乳も加える場合は30~40gを混ぜるとよいでしょう。
運動後には1回にどれだけとるとよい?
国際オリンピック委員会(IOC)の報告おいては、運動後の糖質の目標量は「約1g/kg体重」とされています。
体重40kgの場合は40gということになります。
あくまで糖質の目安量なので、全て粉飴でとる必要はありません。おにぎりなどを食べる場合はその分を調整しましょう。
体重を増やすには1日にどれだけとるとよい?
増量する上で必要な量というのは、その人の体格や食事量、競技などによって異なります。
したがって1日の決まった摂取量というのはなく、ご飯が少ない人であればその分、多くの量をとらないといけません。
量が適切かどうかは、最終的には体重の増減で判断する必要があります。
ただ仮に粉飴だけに糖質補給を頼るとしたらどうでしょうか?エネルギーゼリーをがぶ飲みするみたいなもので、血糖値が上がりすぎてしまいますので好ましくありません。
あくまでご飯やパンの補助的な位置づけとして、子供は1日1~2回の補給に留めるのがよいでしょう。
粉飴はAmazonなどで安く購入できますので、どうしてもご飯の量を増やせないという方は検討してみるとよいでしょう。
以上、粉飴についての解説でした!