スポーツ時の水分補給

アスリートは炭酸飲料を飲んでも大丈夫?メリット・デメリットを解説

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こんにちは!管理栄養士の盛岡です。

コーラやサイダーなどの炭酸飲料は爽快感があり飲みやすい一方で、摂取の賛否が分かれる飲料です。

クラブによっては禁止しているところもありますが、実は炭酸を飲むことによるメリットもあります。

そこで今回はアスリートや子供が炭酸飲料を飲む際の影響について解説します。特徴を理解して適宜取り入れてみましょう。

スポーツ選手に炭酸がダメな理由は?

糖分のとりすぎになる

まず炭酸飲料のデメリットとしては、よくいわれることですが糖分が多いことです。

コーラやサイダーなどの炭酸飲料は、砂糖や果糖などの糖分が非常に多く含まれています。これらの糖分は血糖値が上がりやすいことから肥満になりやすく、虫歯の原因にもなります。

多少は運動時のエネルギー源にもなりますが、ごはんやパンの糖質(でんぷん)と比べると腹持ちはよくありません。

炭酸飲料とオレンジジュースの糖分量

糖質量(100ccあたり)
コーラ 11.4g
サイダー 10.2g
オレンジジュース 10.7g
パインジュース 11.1g

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

なお他のジュース類も同じくらい多く糖分が含まれているため、炭酸飲料だから特別多いというわけではありません。

糖分の摂りすぎという点では、他のジュース類も同様に注意した方がよいでしょう。

子供は身長が伸びなくなる?

炭酸飲料に含まれているリン酸はカルシウムの排出を促し、骨に悪影響といわれることがあります。

しかし実際にはそこまで多く含まれておらず、ミネラルバランスを崩すほどではないと思われます。

100ccあたり カルシウム リン
コーラ 2mg 11mg
サイダー 1mg 0mg
オレンジジュース 9mg 18mg
牛乳 110mg 93mg

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

※カルシウムとリンの摂取比率は、1:1~1:2程度が理想的とされています。1:0.5~1:2の範囲であれば、吸収・利用に支障がないとされています。

炭酸飲料を飲むメリット

疲労回復になる

ライムの入った炭酸水

炭酸飲料のメリットとしては、疲労回復に役立つ点が挙げられます。

炭酸飲料に含まれている「重炭酸」は、筋肉にたまった乳酸を緩衝することで疲労回復になる効果があります。

その観点では炭酸飲料は運動前よりも運動後に飲んだ方がよいといえます。

炭酸水にレモンを加えたりすると、飲みやすくなりより良さそうですね。

食欲増進になる?お腹がふくれる?

炭酸には胃の粘膜に刺激を与え食欲を増進する効果があるといわれています。

ただたくさん飲みすぎると胃が膨れ、食欲がなくなってしまう可能性もあり、一概にはいえないところです。

3種類の炭酸飲料を区別して選ぼう

飲むなら無糖の炭酸水がおすすめ

ここまで炭酸飲料のメリット・デメリットを解説してきましたが、炭酸飲料には下記の種類があり、区別して考える必要があります。

(1)コーラやサイダーなど糖分が含まれているもの

(2)「コカ・コーラ ゼロ」のように人工甘味料で甘味をつけているもの

(3)甘味料が全く含まれていない無糖の炭酸水

 

人工甘味料がついている飲料については、たしかにカロリーはほとんどないのですが、アスパルテームなどの甘味料はかえって食欲を増進したり、腸内細菌を悪化させるかもしれないという報告もあります。

糖分のとりすぎにもならないよう、できれば(3)の無糖の炭酸水を選びましょう。

最近では砂糖も人工甘味料も不使用で、コーラフレーバーだけがついた炭酸水もあります。フレーバーだけでも味が結構感じられ、運動後はかえってこちらの方があっさりして飲みやすいと感じる方も多いと思います。

ぜひ体のケアも意識しながら取り入れてみてください。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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