こんにちは。管理栄養士の盛岡です。
ここではアストリションの商品がどのようにして作られているか、工場での製造の様子を一部ご紹介いたします。
当社は工場を持っているわけではありませんので、外部に委託して製造していますが、”食品”というよりも“医薬品”に近いレベルの品質管理を行っています。
プロテインは”食品”なので、安い食品工場で製造すれば本当に安く作れますが、ジュニアプロテインは子供が飲むもので、かつ毎日利用するケースが多い健康食品です。「価格さえ安ければよい」というわけにはいきません。
色々なものを購入する際に、価格やランキング・芸能人のおすすめなどはきっかけになるかもしれませんが、安全に作られていることが最も大切です。
そのため品質管理も重要な選定基準としており、「GMP認定」というものを受けている工場に委託しており、私も定期的に製造の立ち会いを行っています。
今回はその品質管理における取り組みが、少しでもお伝えできれば幸いです。
GMP認定工場とは?
食品は製造の過程で混合などの作業が行われますが、製品中に含まれる成分量にバラつきが出たり、異物が混入したりする可能性があります。これを防ぐためにGMPがあります。
GMPとは「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略で、原材料の受け入れから製造、出荷までのすべての過程で、製品が「安全に」作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程の管理基準をいいます。
医薬品では、GMPがかなり以前から製薬メーカーに義務として課せられています(通常、日本で「GMP」といえば医薬品を指します)が、健康食品でもGMPの導入が推進されています。
ただ実際のところ、GMPの導入は義務ではないため、有名ブランドのプロテインでも「GMP認定」ではない工場で製造されているものもございます。
チェックしていること
GMP認定工場では、次のような品質管理が厳密に行われています。
・正しい原材料が使用され、製品に含まれている量は正確か
・衛生的に作られたか
・異物が混入したり、他の製品との混同が生じていないか
・どの製品も均質で設計どおりの内容か
・賞味期限内の品質は本当に保証されているか
・苦情などに対応できるよう、サンプルや製造、品質などの記録が残されているか
工場の様子をご案内!
それではここから実際の製造の様子を、できる範囲でご紹介していきます。
工場内へ
製造は「クリーンルーム」という空気が清浄されて綺麗な状態を維持している空間で行われています。
クリーンルーム内に入るために、着替えてから粘着ローラーでホコリをとります。このローラーや手洗いはタイマーをかけ時間を測りながら行っています。
エアーを全身にかけて、念入りにホコリをとります。
こちらはクリーンルーム内の廊下です。とても清潔感がありますね!
プロテインの製造開始!
いよいよプロテインの製造現場です。こちらは「篩過(しか)機」というもので、お菓子をつくるときのように大豆タンパク質などの原材料を、ダマができないようふるいにかける装置です。
ふるいにかけて計量もしたら、今度はそれぞれの材料を混合機に入れて混ぜ合わせます。1回では全て混合できないので、数回に分けて混合を行います。
写真では分かりづらいですが、この篩過機や混合機は1つの部屋に1機ずつしか置かれていません。これは別の商品の原材料が混入されること(「コンタミネーション」といいます)を防ぐためです。
大豆のプロテインに乳成分が入っていたら、アレルギーの観点からも大問題になりますからね。
こちらはプロテインの充填(じゅうてん)の様子です。混合したプロテインをパッケージに詰め込んでいきます。
充填機にはこうしたマグネットが入っており、異物混入を防止しています。
ヒートシールでパッケージを閉じています。空気が入ると湿気で劣化してしまう可能性がありますので、しっかり空気を抜きながら閉じます。
商品に問題ないか1つ1つ確認しながら、きれいな状態でお客様の手元に届くよう、最後は念入りにパッケージ表面のふきとりを行います。
ダンボールに入れて倉庫へ出荷されていきます。これでプロテインの製造は完了です。
各種の安全性試験も独自に実施
また当社では製造後の安全性についても、独自に試験を行っています。
日本食品分析センターにてセシウムやヨウ素といった放射線検査、280項目の残留農薬検査、ヒ素や鉛・水銀といった重金属検査を行い、いずれも「検出せず」の結果を確認しています。
安心安全な食品を
いかがでしたでしょうか。
品質管理に関する部分はなかなか表には見えてこない部分ではありますが、美味しさや栄養成分以前に大事なのが安全性です。
常に安心してお客様にお召し上がりいただけるよう、アストリションでは安全なものづくりに努めていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました!