カーボローディング

試合前のカーボローディングのときにラーメンは食べてもいいの?

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カーボローディングでラーメンはOK?

こんにちは。スポーツ栄養士の盛岡です。

今日の我が家では冷やし中華がメニューに出たので「冷やし中華なら食べやすいし、大会前のカーボローディングに良さそうだなあ」なんて考えながら食べていました。

「カーボローディング」とはマラソン前や試合前に、炭水化物(糖質)中心の食事をとりエネルギーを蓄えておくことをいいます。(詳しくは「カーボローディングとは?」の記事で解説していますのでこちらもご参照下さい)

炭水化物をとれる食べ物にはごはんやパンがありますが、麺類であるラーメンにも当然ながら炭水化物は含まれています。しかし大会前にラーメンというのは…コンディショニングの観点からいうとどうなのでしょうか?

栄養が偏っていて何となく良くなさそうな気もしますよね。

そこで今回はカーボローディングのための食事メニューとして、ラーメンはアリなのかどうかについて考えてみたいと思います。

大会前・試合前のラーメンは微妙なところ

大会前のラーメンは微妙

結論からいいますと、マラソンなどのレース前のラーメンがいいかは種類によります。

ラーメンはごはんやパンと比べるとたくさんの量を食べやすいというのが良い点ではあります。効果的にカーボローディングを行うには、炭水化物は普段の倍近い量をとらなければなりません。ごはんをおかわりするのは大変に感じても、麺類なら2玉分もスルッと食べれる方も多いのではないでしょうか。

一方でラーメンには高脂肪なものも多く、胃腸に余計な負担をかけてしまうというデメリットもあります。

ウルトラマラソンなどものすごい競技時間に及ぶ場合には脂肪もある程度とった方がよいのですが、基本的に消化に時間のかかる脂肪をレース前に多くとるのはよくありません。

食べるとしたら何ラーメン?

あっさりした醤油ラーメン

カーボローディングのために大会前にラーメンを食べるとしたら、塩や味噌・醤油といったあっさりめのものをチョイスするとよいでしょう。

反対に、背脂のたくさんのった豚骨ラーメンや油そばは脂質が多いのであまりおすすめできません。担々麺も香辛料が刺激物となり胃腸に負担がかかりますので、激辛スープは避けるようにして下さい。

脂肪分が多いという意味ではチャーシューも要注意。豚肉は疲労回復に役立つビタミンB1は多いですが、チャーシューに使われる部位は主にバラ肉です。バラ肉はおよそ3割が脂肪からできていますので、1~2枚ならいいですがチャーシュー麺となると当日のコンディションに支障をきたす可能性があります。

ラーメンライスはOK!

ラーメンライス

チャーシューに限らず、トッピングは基本的にあまり入れない方がよいかと思いますね。

ほうれん草やキャベツなどの野菜も、中に含まれている食物繊維によってお腹が張る原因になりますし、満腹になって肝心の炭水化物をたくさんとれなくなってしまいます。

ビタミンは果物や果汁100%ジュースで補えば大丈夫。トッピングをつけるくらいなら替え玉を頼んだり、ライスも一緒に注文して、炭水化物をとることに集中した方がいいです。

いつもは「太るかなあ」とか「健康に悪いなあ」とか心配しながら食べてるラーメンライスも、カーボローディングにはむしろ良いので遠慮せず食べましょうね。

まとめ

  • ラーメンは少食の人でもたくさん食べやすいのが良いが、高脂肪なものも多いので注意
  • 塩や味噌・醤油といったあっさりめのラーメンを選ぼう
  • トッピングはあまり入れずに、替え玉やライスで炭水化物をしっかりとろう
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