この記事は第三者の監修を受けています。
竹中美恵子 先生(小児科医/小児慢性特定疾患指定医/難病指定医)
「女医によるファミリークリニック」院長。
2009年、金沢医科大学医学部医学科を卒業。広島市立広島市民病院小児科などで勤務した後、自らの子育て経験を生かし、「女医によるファミリークリニック」(広島市南区)を開業。産後の女医のみの、タイムシェアワーキングで運営する先進的な取り組みで注目を集める。 日本小児科学会、日本小児皮膚科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会、日本リウマチ学会などに所属。
・栄養が足りているか心配…
・子供のスポーツを応援したい!
・すくすくと育ってほしい!
・元気で強い体になってほしい!
小学生~中学生の成長期にある子供用には、良質なタンパク質を含み、かつカルシウムやビタミンなどをバランスよく配合している「ジュニアプロテイン」がおすすめです。
ここでは子供用プロテインの選び方についてご説明し、人気のある主な商品について実際に飲んで味や成分を比較していきます。
関連記事:幼児・キッズ向けプロテインのおすすめ >
目次
小中学生に特におすすめの人気商品を比較!
まずは特に人気のある4商品について、成分を比較しました。
※栄養成分は各商品の1食あたりの配合量
※楽天レビュー数は2023年9月25日時点
子供用プロテインと普通のプロテインとの違いとは?
「ジュニアプロテイン」とはその名の通り子供用に作られているプロテインです。主に幼児~小中学生が対象になっています。
一般的な大人用プロテインの違いは、大人用プロテインは「筋肉をつける」ことが目的であるのに対し、ジュニアプロテインは「成長期の発育」を目的とした総合的な栄養補助食品であるところです。
1食あたりのタンパク質は、大人との体格の違いが考慮され少なめです。
一方で、成長期に多く必要になるカルシウムやその吸収を助けるビタミンDを多く配合されています。またタンパク質の代謝に役立つビタミンB群や、スポーツで失われやすい鉄分なども豊富です。
またメーカーによっては、子供の健康を考慮して人工甘味料が不使用のものもあります。
子供用プロテインを選ぶ際のポイント
ジュニアプロテインはどれがいいか選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみましょう。
ポイント1:タンパク質の種類と量
練習後のリカバリーや、強い体づくりに欠かせない栄養素がタンパク質。野球・サッカーなど運動量の多いスポーツキッズであれば、通常の約2倍のタンパク質量が必要になるともいわれています。
このタンパク質の種類には動物性タンパク質と植物性タンパク質があります。動物性タンパク質では牛乳由来のホエイプロテインやカゼインプロテイン、植物性タンパク質では大豆(ソイ)プロテインが代表的なものとして挙げられます。
<各タンパク質の特徴>
・ホエイプロテイン:吸収が速い。筋トレをする方や運動後の体づくりにおすすめ。
・カゼインプロテイン:吸収がゆっくり。寝る前の栄養補給によいとされるが、十分な科学的根拠はない。
・大豆プロテイン:吸収がゆっくり。大豆サポニンなどの健康成分もとれる。引き締まった体づくりをしたい方や、健康を維持したい方、子供の成長期におすすめ。環境にも優しい。
ポイント2:カルシウムとマグネシウム
身長が伸びる成長期には、骨の形成に必要な栄養素であるカルシウムは多くの摂取量が必要です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、中学生の男子は1,000mgの摂取が推奨されています。大人の男性の推奨量が650mgであることを考えると、はるかに多い必要量ということになります。
カルシウムは不足しやすい栄養素ですので、食事に乳製品も取り入れながらしっかりとる必要があります。
またカルシウムだけでなく、マグネシウムもバランスよくとることが大切です。
マグネシウムはカルシウムの代謝を調節しており、カルシウムだけを摂取していると、かえってカルシウムが骨から溶け出すという変わった現象(カルシウム・パラドックス)が起こります。
「日本人の食事摂取基準」におけるカルシウムとマグネシウムの推奨量は以下になります。(※男子の推奨量)
年齢 | カルシウム | マグネシウム |
8~9歳 | 650mg | 170mg |
10~11歳 | 700mg | 210mg |
12~14歳 | 1,000mg | 290mg |
カルシウム:マグネシウムのバランスについては、大人は2:1の割合でとるのがよいとされていますが、子供においては「カルシウム:マグネシウム=3~4:1」の割合で摂取するのがよいです。
ポイント3:人工甘味料などの添加物
プロテインは基本的には子供にとって美味しく飲めるよう、甘味料が使われており、砂糖であったり人工甘味料が含まれています。
主な人工甘味料としてはアスパルテームやアセスルファムK、スクラロースがあります。これらは砂糖と比べ非常に甘味が強いのが特徴で、カロリーを低く抑えることができます。
しかしこの人工甘味料には、安全性を不安視する報告もよく聞かれます。「できるだけ自然に近いものがいい」ということであれば、砂糖や果糖のほか、ステビアなどの植物性甘味料などを使っているものを選ぶとよいでしょう。
ステビアはあまり聞き慣れない名前かと思いますが、WHO(世界保健機関)をはじめ世界で安全性が認められており、人間において長い食経験がある「既存添加物(天然添加物)」として日本でも使用が許可されている甘味料です。
なお、砂糖や果糖の場合にはカロリーが高いことと、虫歯の原因に比較的なりやすいというデメリットがあるので注意が必要です。
ポイント4:亜鉛や鉄分
鉄分は運動していると汗で失われやすい栄養素で、長時間走るようなスポーツでは特に重要になります。
また亜鉛は数百におよぶ酵素たんぱく質の構成要素として、さまざまな生体内の反応に関与しています。アミノ酸からのたんぱく質の再合成・DNAの合成にも必要とされ、味覚の形成にも関係しています。
亜鉛が不足すると、たんぱく質やDNAの合成がうまく行えなくなるため、子供の成長期には欠かせない栄養素です。
こんなサプリは要注意!
アミノ酸サプリ・アルギニンの摂取ではダメ?
最近ではアミノ酸の「アルギニン」をはじめとした”身長サプリ”が出回っていますが注意が必要です。
これらの成分は成長が促進されたという学問的なデータが信頼できる学術雑誌に報告されたことはなく、またアルギニン単体の摂取で成長を促進する効果はないと学会でも発表されています。
日本小児内分泌学会:「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解
またそのほかのサプリメントにおいても、「○○や□□など何種類も配合!」と謳っていながら、実際にはほとんど配合されていない場合があります。
栄養補助食品を選ぶ場合には含有量がしっかり記載されているものを選ぶことを意識しましょう。
子供の成長には良質なタンパク質が大事な理由
身長が伸びる成長期やスポーツの体づくりには、良質なタンパク質やカルシウム・亜鉛といった栄養素をバランスよくとることが大切です。
良質なタンパク質とは、ヒトの体内で作れない「必須アミノ酸」がバランスよく含まれているタンパク質のことをいいます。
必須アミノ酸はどれか1つでも欠けていると、体づくりに十分に活用することができません。
この良質なタンパク質(必須アミノ酸)を効率よく補給できるのがプロテインです。
ジュニアプロテインおすすめランキング
ここからは実際に使用してみたおすすめのジュニアプロテインをご紹介します!
アストリション ジュニアプロテイン
内容量 | ココア味:600g(50食分) イチゴ味:600g(60食分) ヨーグルト味:600g(60食分) |
販売価格 | 4,380円(税込) 初回32%OFFの 2,980円(税込)~ |
1食あたり | 50~59円 |
カロリー | 42kcal |
炭水化物 | 2.7g |
タンパク質 | 普通 6.4g(大豆) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.50mg ビタミンB2:0.36mg ナイアシン:5.0mg ビタミンB6:0.80mg 葉酸:70μg ビタミンB12:0.7μg パントテン酸:1.7mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:400mg マグネシウム:100mg ビタミンD:2.0μg |
その他の成分 | ビタミンC:33mg ビタミンE:5.0mg 鉄分:5.0mg 亜鉛:3.0mg |
甘味料 | 植物性甘味料 (ステビア) |
その他の添加物 | 乳化剤 香料 |
管理栄養士が開発した植物性ジュニアプロテイン。
ミネラルはカルシウム400mgにマグネシウム100mgと4:1の割合でバランスよく配合されており、そのほか亜鉛も配合されていますので成長期の小学生・中学生に一番おすすめのプロテインです。
楽天「ジュニアプロテイン」ランキングでは何度も1位を獲得している人気商品で、レビューも★4.6と非常に高評価です。
タンパク質原料には国内製造の大豆プロテインのみを使用していて、砂糖不使用なので1食あたり42kcalととても低カロリー。「プロテインは太るのが心配」という方もいますが、これならカロリーのとりすぎも気になりません。
大豆なので水や豆乳に溶かせば、乳アレルギーの子供にも飲ませられますね。
フレーバーはココア味とイチゴ味、ヨーグルト味の3種類。
どの味も植物性甘味料で味付けされていて、甘さが控えめになっています。人工甘味料が入った甘いプロテインが苦手な方には特におすすめです。
水で溶かすと薄味なので、牛乳や豆乳で溶かすとよいでしょう。
大豆プロテインは粉っぽいものが多いのですが、こちらはあまり気になりません。
味が3種類あれば「味に飽きた」となりにくいので、続けやすいところもメリットといえます。
原材料を見てみると、プロテインに多い人工甘味料や合成着色料が使われていません。
大豆タンパク質にもしっかり「国内製造」とあります。中国製やアメリカ製のプロテイン原料を使っているメーカーも多いですが、これなら子供が毎日飲んでも安心ですね。
アストリション ジュニアプロテインの口コミ
中1息子に。少しでも体力をつけたい
中1陸上部の息子は食べても身につかない体質なのか太れないのが悩みです。少しでも体力をつけたいとジュニアプロテインを飲んでます。
朝と学校から帰宅後牛乳でぐびぐびと。不足しがちな栄養素が1食でしっかり補えるし何より美味しい♪ココア味で甘味も有るので進んで飲むようになりましたよ。
朝食のパンと一緒に
元気にすくすく成長してくれているのはいいのですが、何せ偏食!好き嫌い多すぎ!!栄養がちゃんと取れているのか心配していました。
最初はおそるおそる口をつけてましたが・・・一口のんで、『これ、美味しい!』 朝食のパンと一緒にゴクゴク美味しく頂きました。美味しく飲んで、栄養も摂れるなんて助かる~。
今なら初回32%OFFの2,980円で購入できるキャンペーンも行っていますので、手軽にお試しができます。
スクスクダイズ
内容量 | 200g(30食分) |
販売価格 | 2,160円(税込) 初回36%OFFの 1,380円(税込)~ |
1食あたり | 67円 |
カロリー | 29kcal |
炭水化物 | 2.0g |
タンパク質 | 少なめ 2.6g(大豆) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.30mg ビタミンB2:0.30mg ナイアシン:3.0mg ビタミンB6:0.30mg 葉酸:50μg ビタミンB12:0.45μg パントテン酸:1.7mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:210mg マグネシウム:45mg ビタミンD:1.5μg |
その他の成分 | ビタミンC:30mg 鉄分:5.0mg 亜鉛:1.7mg |
甘味料 | 麦芽糖 |
その他の添加物 | 無添加 |
幼児~小学生におすすめの国産大豆のタンパク質がとれる栄養食品。
先ほどのジュニアプロテインは大豆はアメリカ産(製造加工が日本)ですが、こちらは大豆自体も国産のものを使用しており、良質なタンパク質をとることができます。
無添加なので味付けはされていませんが、きな粉風味なのでプロテインのようなクセがなく美味しいです。
ミネラルは魚の骨由来の天然カルシウム210mgが配合され、こちらも乳アレルギーの子供でも飲めるようになっています。
タンパク質原料には福井県産の「里のほほえみ」というタンパク質含有量の高い国産大豆を使用していて、亜鉛酵母や鉄分、ビタミンDなどの栄養素も豊富に含まれています。
牛乳に溶かしてみました。シェイクしなくても溶けるので作るのが楽です。きな粉の香ばしい風味があり、そのままでもとても美味しいです。
ヨーグルトにもかけてみました。砂糖と混ぜて食べると美味しいです。プロテインを牛乳で溶かしたときの粉っぽい感じが苦手な方は、ヨーグルトやパンにかけるのがいいと思います。
風味が自然なきな粉なので、小さい子供にも抵抗なく食べやすいところもポイントです。
原材料には福井県のきな粉のほか、色々な雑穀が使用されています。甘味料には麦芽糖が使われており、そのほか添加物に関しては人工甘味料だけでなく、乳化剤や香料・着色料なども全く使用されていません。
無添加にこだわりたい方や、幼児~小学生の栄養補助には特におすすめです。
スクスクダイズの口コミ
ヨーグルトに入れて完食
次女ちゃんは、牛乳もあまり飲まないし、野菜もあまり食べない。ひどい時には白米しか食わーん!って時も。。
そんな娘に、ヨーグルトに入れて食べさせてみました。
美味しいって言って完食(^^)
のせただけだと、やはり粉っぽさがあってむせるので、よく混ぜてあげました。
きなこは、私も大好きなので、私は朝食の食パンにのせていただきました。
美味しいです。偏食の子どもだけじゃなく、カルシウムや色々な栄養をしっかり摂りたい大人にも良いですね。
どんなアレンジでも美味しい
袋をあけるとふわーっときな粉の香りが…♡
我が家の3歳の息子は超偏食!でなかなか食が細く栄養面でもでも心配が多いのですが、、おやつのパンケーキにかけてみたらパクパク食べてくれました。
ヨーグルトにかけたり牛乳に混ぜたり、どんなアレンジでも美味しく食べれるのも嬉しいです。これからも継続して使わせて頂きたいと思います!ありがとうございました。
今なら初回36%OFFの1,380円で購入できるキャンペーンも行っていますので、手軽にお試しができます。
ザバス ジュニアプロテイン
内容量 | ココア味:840g(60食分) マスカット味:700g(50食分) |
希望小売価格 | 4,536円(税込) |
1食あたり | 76~91円 |
カロリー | 51kcal |
炭水化物 | 4.9g |
タンパク質 | 普通 6.0g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.42mg ビタミンB2:0.43mg ナイアシン:1.8~6.8mg ビタミンB6:0.37mg ビタミンB12:0.21~1.55μg パントテン酸:0.17mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:462mg マグネシウム:43mg ビタミンD:0.83μg |
その他の成分 | ビタミンC:27mg ビタミンE:0.3mg 鉄分:4.6mg |
甘味料 | 砂糖、アセスルファムK アスパルテーム、スクラロース |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 植物油脂 |
日本で最もメジャーなプロテインブランドである「ザバス」のジュニアプロテインです。
カルシウムは462mgとしっかり配合されており、ビタミンCやビタミンE、鉄分なども配合されています。
ザバスのジュニアプロテインに含まれているタンパク質原料は、「ホエイ」という乳成分由来のタンパク質で、1食あたり6.0g含まれています。
なおマスカット味は1袋700gとなっていて、ココア味の840gと比べて量が少ないです。
味はココア味とマスカット味の2種類。ココア味は牛乳に、マスカット味は水にそれぞれ推奨されている方法で溶かしました。
味については少しホエイプロテインのクセがあります。ココア味は甘みが濃いので、甘いものが好きな子にはよいでしょう。マスカットの方がスッキリして飲みやすいです。
甘味料にはアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKと人工甘味料がフル活用。。。
しかし1食あたりの価格が約76円と安く経済的なので、その点は続けやすくて嬉しいポイントではないでしょうか。
ウイダー(森永) ジュニアプロテイン
内容量 | 980g(49食分) |
希望小売価格 | 4,536円(税込) |
1食あたり | 93円 |
カロリー | 74kcal |
炭水化物 | 糖質が多い 8.2g |
タンパク質 | やや多い ココア味:8.4g(ホエイ+大豆) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.46mg ビタミンB2:0.54mg ナイアシン:7.0mg ビタミンB6:0.46mg 葉酸:90μg ビタミンB12:0.8~3.0μg パントテン酸:2.4mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:500mg ビタミンD:2.0μg |
その他の成分 | 鉄分:4.6mg |
甘味料 | 砂糖、果糖 |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 食用油脂 |
ウイダージュニアプロテインはカルシウムが1食あたり500mgと最も豊富に含まれています。タンパク質量は8.4gと多めです。マグネシウムやビタミンCは含まれていません。
タンパク質原料にはホエイと大豆の2種類が原料に使われているので、アレルギーのある方は注意しましょう。
味はココア味の1種類です(※追記:ヨーグルト味は販売終了しました)。ココア味を推奨されている量の牛乳に溶かしました。
ココア味は自然な風味がして、いい意味でプロテインっぽさがなく美味しいです。水だと薄くて飲みづらいかもしれません。
原材料を見てみると、甘味料には人工甘味料が使われておらず、砂糖と果糖、カラメルシロップが使われています。それは美味しいワケですね。
ただその分、炭水化物がタンパク質と同じくらいの量になってしまっているため、カロリーも74kcalとやや高めなのが欠点です。飲みやすさを重視したい方にはおすすめです。
ザプロ(武内製薬) ジュニアプロテイン
内容量 | 1kg(50食分) |
希望小売価格 | 3,080円(税込) |
1食あたり | 62円 |
カロリー | 74kcal |
炭水化物 | 糖質が多い 6.5g |
タンパク質 | やや多い 9.7g(ホエイ) |
ビタミンB群 | なし |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:516mg ビタミンD:13.9μg (過剰) |
その他の成分 | ビタミンK:17μg |
甘味料 | ブドウ糖、ステビア |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「ザプロ ジュニアプロテイン」は武内製薬というメーカーが製造している子供用プロテインです。
内容量が1kgで3,080円と、コスパが良いのが特徴です。甘味料についてもブドウ糖とステビアが使用されており、人工甘味料は含まれていません。
一方で注意したいのがビタミンDの量が過剰である点です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を良くするはたらきがありますが、過剰摂取にも注意しなければならない栄養素です。
消費者庁は「一日当たりの目安量が5.0μgを超える加工食品については、成人向けに設計されていることを表示すること等により、未成年者にビタミンDの過剰摂取による健康への悪影響が生じることのないよう配慮」するようメーカーによびかけています。
参考:未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取状況の調査結果等について
未成年者を対象としたジュニアプロテインにおいて、1日あたり13.9μgのビタミンD含有量は非常に多く、推奨できるものではありません。
ビタミンDのとりすぎは高カルシウム血症や腎障害の原因となります。
もし利用するのであれば1/3以下に量を調整するとよいでしょう。
ネルプロ
内容量 | 500g(25食分) |
希望小売価格 | 3,980円(税込) |
1食あたり | 159円 |
カロリー | 77kcal |
炭水化物 | 糖質が多い 8.18g |
タンパク質 | やや多い 9.16g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.088mg ビタミンB2:0.088mg ナイアシン:0.88mg ビタミンB6:0.80mg ビタミンB12:0.192μg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:148mg マグネシウム:71mg ビタミンD:0.44μg |
その他の成分 | ビタミンA:43.2μg 鉄分:3.15mg |
甘味料 | 砂糖、ラカンカ |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「ネルプロ」はサッカー少年のために開発されたココア風味のプロテインです。
1食あたりの価格は159円と高いですが、人工甘味料は含まれていないのが長所です。
成分表を見てみるとビタミンB1やビタミンB2は「88μg」とあります。mg単位に直すと0.088mgということになるので、ビタミンB群はかなり微量と考えてよいでしょう。
ビタミンB群は糖質やタンパク質の代謝に関わる栄養素なので、できればプロテインと一緒にとるべきなのですが、他の食べ物でカバーする必要があります。
カルシウムも148mgとジュニアプロテインとしては少なめです。
ビーレジェンド ジュニアプロテイン
内容量 | 750g(30食分) |
希望小売価格 | 3,980円(税込) |
1食あたり | 132円 |
カロリー | 91kcal |
炭水化物 | 糖質が多い 8.8g |
タンパク質 | 多い 11.8g(ホエイ) |
ビタミンB群 | 記載なし |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:600mg ビタミンD:2.2μg |
その他の成分 | ビタミンK:66.8μg |
甘味料 | ブドウ糖、ステビア スクラロース、 アセスルファムK |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「ビーレジェンド ジュニアプロテイン」はタンパク質とカルシウム量が多いのが特徴のジュニアプロテインです。1食あたりの価格は132円と高いですが、半分の量で利用するのもよいでしょう。
甘味料には人工甘味料のスクラロースとアセスルファムKが使われています。
ビタミンB群については含有量の記載がありませんでした。
グロング ジュニアプロテイン
内容量 | 1kg(67食分) |
希望小売価格 | 3,280円(税込) |
1食あたり | 49円 |
カロリー | 55kcal |
炭水化物 | 5.4g |
タンパク質 | 普通 7.1g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.57mg ビタミンB2:0.35mg ナイアシン:3.26mg ビタミンB6:0.40mg ビタミンB12:0.73μg 葉酸:66μg パントテン酸:1.58mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:300mg マグネシウム:11mg ビタミンD:1.5μg |
その他の成分 | ビタミンC:28mg ビタミンE:1.1mg 鉄分:4.8mg |
甘味料 | スクラロース |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「GronG(グロング) ジュニアプロテイン」は1袋あたり1kgと大容量なのが特徴のジュニアプロテインです。
カルシウムは1食あたり300mg含まれており、ビタミンB群やビタミンCもバランスよく含まれています。
フレーバーはココア味・バナナ味・ストロベリー味・ヨーグルト味・フルーツミックス味の5種類があります。
ココア味のパウダーはサラサラしていました。
水に溶かしてみたところ、綺麗に溶けました。ホエイの臭みは少し気になりますが、おいしく飲むことができます。
甘味料には人工甘味料のスクラロースが使われています。コスパを重視したい方には同じホエイの「ザバス ジュニアプロテイン」よりもこちらを選ぶとよいでしょう。
NOBITA(ノビタ) プロテイン
内容量 | 600g(30食分) |
希望小売価格 | 5,184円(税込) |
1食あたり | 173円 |
カロリー | 75kcal |
炭水化物 | 0.9g |
タンパク質 | 多い 16.0g(大豆) |
ビタミンB群 | ビタミンB6:2.2mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:220mg マグネシウム:115mg ビタミンD:3.2μg |
その他の成分 | ビタミンC:300mg 鉄分:4.1mg アルギニン:1900mg |
甘味料 | ステビア、スクラロース、 アセスルファムK |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 増粘剤(キサンタンガム) |
「ノビタ プロテイン」は子供向けの大豆プロテインです。
1食(20g)あたりでタンパク質を16gとることができ、カルシウムについては220mgと少なめです。
アルギニンが含まれているのが特徴的ですが、前述した通りアルギニンに成長を促進する効果はありません。
サラサラしたソイプロテインになっています。カルシウム原料は「ミルクカルシウム」が使われており、乳アレルギーの方は飲めないので注意しましょう。
水に溶かして作りました。シェーカーの側面に粉末がついています。飲んでみるとやや粉っぽさが感じられました。
フレーバーはココア味やイチゴ味などがあり飲みやすいです。
甘味料には人工甘味料のスクラロース・アセスルファムKが使われています。タンパク質を多めにとりたい方におすすめのプロテインです。
VALX(バルクス) ジュニアプロテイン
内容量 | 420g(21食分) |
希望小売価格 | 3,480円(税込) |
1食あたり | 165円 |
カロリー | 85kcal |
炭水化物 | 4.1g |
タンパク質 | 多い 11.9g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.7mg ビタミンB2:0.7mg ナイアシン:6.8mg ビタミンB6:0.7mg ビタミンB12:1.5μg 葉酸:137μg パントテン酸:3.0mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:104mg マグネシウム:121mg ビタミンD:3.1μg |
その他の成分 | ビタミンA:480μg ビタミンC:57mg 鉄分:0mg シトルリン:2,000mg |
甘味料 | ステビア、スクラロース、 アセスルファムK |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 増粘剤(グアーガム) |
「VALX ジュニアプロテイン」は子供向けのホエイプロテインです。
1食(20g)あたりでタンパク質を11gとやや多めにとることができ、カルシウムについては104mgと少なめです。
「シトルリン」が含まれているのが特徴的で、シトルリンは体内でアルギニンに変換されるアミノ酸の一種です。ただ体内で合成できる「非必須アミノ酸」であるため、あえて摂取する必要性は薄いと思われます。
フレーバーは「ココア風味」「乳酸菌飲料風味」「フルーツミックス風味」の3種類があります。粉末はサラサラとしたホエイプロテインになっています。
水に溶かして作りました。
甘味料には人工甘味料のスクラロース・アセスルファムKが使われていますが、溶けやすく飲みやすいココア味になっています。乳酸菌飲料風味もさっぱりとした味わいで飲みやすいです。
1食あたりの価格は高めですが、一度試してみるのもよいでしょう。
野球部専用プロテイン
内容量 | 1kg(50食分) |
希望小売価格 | 5,480円(税込) |
1食あたり | 110円 |
カロリー | 74kcal |
炭水化物 | 3.7g |
タンパク質 | 多い 12.5g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:記載なし ビタミンB2:記載なし ビタミンB6:記載なし ビタミンB12:記載なし 葉酸:記載なし パントテン酸:記載なし |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:400mg マグネシウム:0mg ビタミンD:記載なし |
その他の成分 | ビタミンC:記載なし 亜鉛:記載なし DHA:記載なし |
甘味料 | ステビア、スクラロース |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「野球部専用プロテイン」は中学生~高校生向けに作られたプロテインです。
「野球部専用」とは書かれていますが、野球に特別必要な栄養素というのはないので、野球部以外のスポーツでも利用できます。
タンパク質原料は、乳成分由来の「ホエイ」プロテインで、1食あたり12.5gと比較的多く含まれています。
水に溶かして作りました。少し泡やダマができやすい印象です。
味は「スポドリレモン味」ということで、酸味のあるさっぱりした風味になっています。DHAが配合されているからか、若干クセのある味に感じられるかもしれません。
カルシウムは400mgとしっかり配合されていますが、ビタミンや亜鉛、DHAについては含有量の記載はありませんでした。
甘味料には植物性のステビアと人工甘味料のスクラロースがミックスされています。
タンパク質を多めにとりたい方におすすめのプロテインです。
サッカー部専用プロテイン
内容量 | 1kg(50食分) |
希望小売価格 | 4,980円(税込) |
1食あたり | 100円 |
カロリー | 69kcal |
炭水化物 | 4.9g |
タンパク質 | 多い 11.6g(ホエイ) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:記載なし ビタミンB2:記載なし ビタミンB6:記載なし ビタミンB12:記載なし 葉酸:記載なし パントテン酸:記載なし |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:400mg マグネシウム:0mg ビタミンD:記載なし |
その他の成分 | ビタミンC:記載なし 亜鉛:記載なし 鉄分:記載なし |
甘味料 | ぶどう糖 ステビア、スクラロース |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 |
「サッカー部専用プロテイン」は中学生~高校生向けに作られたプロテインです。
「野球部専用プロテイン」と似た雰囲気の商品ですが、こちらはホエイと大豆が混合されたプロテインとなっています。こちらもサッカー部以外のスポーツでも利用できます。
カルシウムは1食あたり400mg含まれており、鉄分が含まれている点も野球部専用プロテインとの違いのようです。
水に溶かして作りました。味は「キャラメル味」ということで、クリーミーな甘みのある風味になっています。
少し粉っぽさが感じられますので、よくシェイクして飲むとよいでしょう。
ビタミンや亜鉛、鉄分については含有量の記載はありませんでした。
甘味料にはぶどう糖と植物性のステビアと人工甘味料のスクラロースがミックスされています。
タンパク質を多めにとりたい方におすすめのプロテインです。
ケンタイ ジュニアプロテイン
内容量 | 700g(33食分) |
希望小売価格 | 4,104円(税込) |
1食あたり | 124円 |
カロリー | 77kcal |
炭水化物 | 糖質が多い 6.3g |
タンパク質 | 多い 11.1g(ホエイ+大豆) |
ビタミンB群 | ビタミンB1:0.40mg ビタミンB2:0.29mg ナイアシン:6.53mg ビタミンB6:0.38mg 葉酸:67μg ビタミンB12:1.1μg パントテン酸:1.3mg |
カルシウムと 吸収サポート 成分 |
カルシウム:306mg マグネシウム:106mg ビタミンD:2.54μg |
その他の成分 | ビタミンA:118μg ビタミンC:19mg 鉄分:5.0mg |
甘味料 | 果糖、ブドウ糖 スクラロース、 アセスルファムK |
その他の添加物 | 香料 乳化剤 増粘剤 |
ケンタイジュニアプロテインはタンパク質が1食あたり11.1gと最も豊富に含まれており、カルシウムも306mg配合されています。
ただ1食あたりの価格が高いのがネックになります。1回に使う量を減らして調整することもできますが、そうするとビタミンやカルシウムの摂取量が減ってしまうので悩みどころです。
タンパク質原料にはホエイと大豆の2種類が原料に使われています。動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方が配合されているのが売りのようです。
味はココア味の1種類のみです。ココア味を水に、それぞれ推奨されている方法で溶かしました。
ホエイと大豆の両方の風味が感じられます。甘みは少し強めのようですが美味しいです。
原材料を見てみると、甘味料には果糖やブドウ糖のほか、人工甘味料のスクラロースやアセスルファムKが使われています。
ビタミンやカルシウムよりも、タンパク質を多めにとりたいという方におすすめです。
まとめ
一口にプロテインといっても、タンパク質の原料、カルシウム量、添加物など様々な違いがあるのが分かります。
成長期は一度きりで、子供の体づくりにおいて最も重要な時期。
栄養成分も安全性も踏まえて、自分の子供にぴったりなものを選びたいですね。
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