こんにちは!管理栄養士の広田です。
今回は、鉄分補給にぴったりの「鶏レバーのカレーから揚げ」のレシピを紹介します。
レバーは鉄分補給に大活躍の食材ですが、苦手なお子さんも多いかと思います。
今回紹介するカレー味のから揚げは、しっかり味でカレーの風味が効いていて、苦手なお子さんでも食べやすい味付けです。
鶏レバーの下処理は少し手間がかかりますが、慣れるとパパっとできるようになるので、ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
また鶏レバーをから揚げにするときに注意したいのが油はねや爆発。
爆発させないための下処理の工夫と、揚げ油の温度について、こちらも丁寧に解説します。
目次
鉄分補給にぴったりの「鶏レバーのカレーから揚げ 」のレシピ
<材料(2人分)>
・鶏レバー 200g
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・カレー粉 小さじ2
・おろしにんにく 少々
・おろししょうが 少々
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量
・レタス、ミニトマトなど 適量
<作り方>
1.鶏レバーの下処理をします
鶏レバーは切ってからしっかり洗うことで、臭みの原因となる血合いが抜けて、臭みが気になりにくくなります。
まず、ほとんどの鶏レバーにハツ(心臓)がついているので、切り離します。
ハツとレバーの境目を切るようにすればOKです。
ハツのまわりに白い部分がついているので、包丁で除きます。
白い部分が残っていると、油で揚げたときに爆発しやすくなるので、面倒でも取り除きましょう。
ハツに縦に切り込みを入れて開きます。
中に血合いが入っていることがあるので、きれいにしておきましょう。
残りのレバーの部分は、一口大の大きさになるように切ります。
今回は大きめだったので3等分にしました。
ハツの部分も含めると、1つのレバーから4切れできたことになります。
続いて、爆発防止に大切な「切り込み」を入れていきます。
2~3mm間隔で、両面に切り込みを入れましょう。
レバーは表面に薄い膜のようなものが張っていて、油で揚げたときに薄い膜の部分がはじけるのが爆発の原因です。
あらかじめ切り込みを入れておくことで、爆発をかなり防げます。
切り終えたら、ボウルに入れて流水にあててよく洗います。
ザルもセットにしておくと、水を切りやすいです。
手でやさしく洗い、3~4回水を替えましょう。
このくらい、水が透明に近くなったらOKです。
レバーを牛乳につけて臭みを抜く方法もありますが、水でしっかり洗うだけでも十分に臭みが抜けます。
我が家では、レバーで甘辛煮やレバニラをよく作りますが、水で洗うだけの下処理で毎回おいしく食べられていますよ。
これで下処理は完了です。
2.鶏レバーの水気を切り、下味をつけます
水気が残っていると下味が薄くなってしまい、また揚げたときの油はねの原因になるため、ペーパーで水気をしっかりふき取りましょう。
ペーパータオルでぎゅっとすると、しっかり水気がとれます。
ポリ袋に移して、下味をつけます。
鶏レバー200gに対し、しょうゆと酒を大さじ1ずつ、カレー粉小さじ2、おろしにんにくとおろししょうがを少々入れてください。
袋の口を軽く閉じて、手でやさしくもみ込みます。
このまま10分ほどおいておきましょう。
3.鶏レバーに片栗粉をまぶします
下味の水分が残りすぎていると油はねの原因になるので、キッチンペーパーに載せて軽く水気を切ります。
キッチンペーパーでギュッと押さえつけてしまうとカレー粉がとれてしまうので、軽く水気がとれれば大丈夫です。
片栗粉をまぶしていきます。
レバーを広げながら、まんべんなく片栗粉をつけるようにしましょう。
4.低温で揚げていきます
フライパンにサラダ油を1cmの深さになるように入れ、低温(160度)まで加熱します。
高温で揚げると外側と内側の温度差が生まれてしまい爆発しやすくなるため、低温でじっくり揚げましょう。
「切り込みを入れる」「低温で揚げる」の2点に注意することで、爆発をかなり防げます。
片面2~3分ずつ揚げていきます。
レバーから出てくる泡が細かくなり、揚げているときの音が静かになってきたら火が通った合図です。
揚げすぎると硬くなってしまうため、注意してくださいね。
油をよく切ったら完成です。
お好みでレタスやミニトマトを添えていただきましょう。
レバーの臭みが気にならない!ジューシーなから揚げの完成
とってもおいしそうに完成しました。
外側はサクサク、中はふっくらとジューシー。
カレー粉の風味が効いていて、レバーの臭みは気になりません。
しょうゆの風味と、しょうがとにんにくがアクセントになり、ご飯によく合う味付けです。2歳の我が子も、手づかみでぺろりと食べてしまいました。
3歳未満のお子さんに作るなら、しょうゆは小さじ2程度に減らして、大人はレモンや黒こしょうをふって食べるとよいですよ。
鶏レバーは100gあたりの鉄分含有量が9.0mgと豊富なだけでなく、「ヘム鉄」であるため吸収率が高いのが特長です。
成長期の子供はたくさんの鉄分が必要なので、レバーをぜひ上手に活用してみましょう。
「レバーは子供が苦手」「レバーの下処理の仕方がわからない」「レバー料理のレパートリーを広げたい」という場合は、今回のレシピをぜひ試してみてくださいね。