乳アレルギーをお持ちの場合は、カルシウム源となる牛乳をとれないため他の食べ物からカルシウムを補う必要があります。
そこで今回は、乳アレルギーにも対応したカルシウム補給に役立つ食べ物と、おすすめレシピを紹介します。
カルシウム不足は子供の成長に影響したり、強い骨が作られにくかったりと、さまざまな影響を与える恐れがあります。
ぜひ今回の記事を参考に、カルシウム不足を解消しましょう。
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目次
カルシウム補給に役立つ食べ物
乳製品以外でカルシウム補給に役立つ食べ物は、下記があります。
食品 | 1食あたりの量 | カルシウムの量 | |
魚介
類 |
さば水煮缶 | 100g | 260mg |
桜えび | 大さじ1(8g) | 160mg | |
ししゃも | 3尾(45g) | 158mg | |
煮干し | 小さめ10尾(3g) | 66mg | |
しらす干し | 大さじ1(6g) | 17mg | |
大豆
製品 |
厚揚げ | 1枚(100g) | 240mg |
木綿豆腐 | 1/3丁(100g) | 93mg | |
納豆 | 1パック(45g) | 41mg | |
きな粉 | 大さじ1(7g) | 13mg | |
野菜 | 大根の葉 | 100g | 260mg |
水菜 | 100g | 210mg | |
小松菜 | 100g | 170mg | |
チンゲン菜 | 100g | 100mg | |
オクラ | 100g | 92mg | |
切干大根(乾) | 15g | 75mg | |
ほうれん草 | 100g | 49mg |
例えば、牛乳コップ1杯(200ml)のカルシウム含有量は220mgです。
これを他の食べ物から補うには、納豆1パック+きな粉大さじ1杯+小松菜100gといったように組み合わせる必要があります。
なるべく上記の食べ物を毎日取り入れるようにし、カルシウムを補給できるようにしましょう。
「牛乳以外でカルシウムを摂れる食べ物一覧」でも、牛乳以外のカルシウム補給に役立つ食べ物を紹介しているため、ぜひご参照ください。
乳アレルギー対応カルシウム補給レシピ6選
先ほど紹介した食べ物を使った、カルシウム補給レシピを6つ紹介します。
どれも簡単に作れるため、ぜひお試しください。
厚揚げハンバーグ
カルシウムの豊富な厚揚げを使って簡単に作れるハンバーグです。豆腐で作るよりジューシーで食べごたえがあります。
厚揚げのカルシウム含有量は豆腐の約2.6倍と優れているため、積極的に取り入れたい食べ物です。
卵を使っていないため、卵アレルギーをお持ちの方でも食べられます。
<材料(2人分)>
・合いびき肉 100g
・厚揚げ 1枚(100g)
・玉ねぎ 1/4個
・塩、こしょう 少々
・片栗粉 大さじ1
・サラダ油 適量
・ケチャップ 大さじ2
・ウスターソース 大さじ1
・付け合わせの野菜(水菜、ミニトマトなど) 適量
<作り方>
1)ポリ袋に厚揚げを入れて、袋の上から手でよくつぶす。合いびき肉、みじん切りにした玉ねぎ、塩、こしょう、片栗粉を加えてさらによく混ぜる。
2)1を2等分にして小判形にして、中央を指で押さえてへこませる。フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ハンバーグを入れて焼く。焼き色がついたら上下を返し、ふたをして弱火にし、7~8分蒸し焼きにする。火が通ったら皿に取り出す。
3)2のフライパンの汚れを軽くふき取り、ケチャップ、ウスターソースを入れ、弱火でふつふつするまで加熱する。2にかけ、水菜やミニトマトなどを添える。
<栄養成分値(1人分・付け合わせは除く)>
250kcal カルシウム135mg
さば水煮缶の簡単そぼろ
さば水煮缶は骨ごと食べられるため、カルシウムの補給にぴったりの食べ物です。
さば缶をほぐして甘辛く炒めた簡単そぼろは、朝食に、おにぎりの具に、お弁当にもおすすめです。
あっという間に作れて作り置きもできるため、重宝するレシピです。
<材料(作りやすい分量)>
・さば水煮缶 1缶(190g)
・しょうが 1片
・しょうゆ 小さじ2
・みりん 小さじ2
・酒 小さじ2
・砂糖 小さじ1
・いりごま(白) 適量
<作り方>
1)フライパンにさば水煮缶を汁ごと入れ、すりおろしたしょうが、しょうゆ、みりん、酒、砂糖を加えて中火にかける。さばをほぐしながら、汁気がなくなるまで炒める。
2)汁気がなくなったらいりごまをふる。
<栄養成分値(1/4量あたり)>
101kcal カルシウム131mg
厚揚げとひき肉のカレー炒め
カルシウムが豊富な厚揚げと小松菜を使った、作り置きにもおすすめのレシピです。
お子さんが大好きなカレー味とひき肉のうまみで、たっぷり食べられます。
辛さ控えめになるようにしていますが、さらに辛さを抑えたい場合は、カレー粉の量を半分にしてくださいね。
<材料(2人分)>
・厚揚げ 小1枚(100g)
・豚ひき肉 50g
・小松菜 1/2袋
・サラダ油 適量
・カレー粉 小さじ1
・みりん 小さじ2
・しょうゆ 小さじ1.5
<作り方>
1)厚揚げは熱湯をかけて、1cm程度の厚さの食べやすい大きさに切る。小松菜はざく切りにする。
2)フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ひき肉を入れて炒める。色が変わったら厚揚げ、小松菜を加えてさらに炒める。
3)2の小松菜がしんなりとしたらカレー粉を加えて炒め、香りが立ったらしょうゆ、みりんを加えて炒め合わせる。
<栄養成分値(1人分あたり)>
160kcal カルシウム213mg
桜えびと小松菜のスープ
カルシウムが豊富な桜えびと小松菜を使ったスープです。
桜えびがしんなりとして食べやすく、えびのうまみも感じられます。
小松菜は火の通りが早いため、あっという間に完成しますよ。
<材料(2人分)>
・小松菜 1/3袋(約70g)
・桜えび 大さじ1
・水 300ml
・鶏がらスープの素 大さじ1/2
・しょうゆ 小さじ1/2
<作り方>
1)小松菜は3cmのざく切りにする。
2)鍋に水、鶏がらスープの素を入れて火にかけ、沸騰したら小松菜、桜えびを入れる。小松菜に火が通ったら、しょうゆを加えて味をととのえる。
<栄養成分値(1人分)>
22kcal カルシウム142mg
きな粉とさつま芋の蒸しパン
カルシウムを強化した、きな粉味のスクスクダイズを使用した蒸しパンのレシピです。
スクスクダイズのカルシウム含有量は、普通のきな粉に比べ、16倍ほど。
大さじ1杯で牛乳約コップ1杯分と同じ程度のカルシウムを摂取できるため、カルシウム不足解消にぴったりです。
またホットケーキミックスは乳が使われていないものを使用しています。
今回は西友の「みなさまのお墨付き しっとり食感のホットケーキミックス」を使いました。
今回紹介する蒸しパンは、蒸し器がなくてもフライパンで簡単に作れます。
しっとりふんわりしていて、おやつはもちろん、手軽な朝食にもおすすめです。
<材料(4個分)>
・さつまいも 1/2本(100g)
・ホットケーキミックス 100g
・スクスクダイズ(きな粉) 大さじ4
・砂糖 大さじ1
・豆乳 120ml
・サラダ油 大さじ1
<作り方>
1) さつまいもは皮付きのまま1cm角に切る。耐熱皿に並べて、水大さじ1(分量外)をかけてラップをし、電子レンジ(600W)で1分加熱する。粗熱が取れたら水気をよく切る。
2) ボウルにホットケーキミックス、スクスクダイズ、砂糖を入れて、豆乳、サラダ油を加えて混ぜる。1のさつまいもを加えてさっくり混ぜ合わせ、アルミカップに4等分して入れる。
3) フライパンの底から1cmの高さになるように水を入れ、1のアルミカップをそっと並べる。ふたをして火にかけ、沸騰したら弱めの中火にして10~12分蒸す。
水が少なくなったらお湯を足してください。
<栄養成分値(1個あたり)>
スクスクダイズの場合:204kcal カルシウム254mg
普通のきな粉の場合:207kcal カルシウム58mg
ほうれん草のごまきな粉和え
続いて、こちらもスクスクダイズを使ったレシピを紹介します。
ほうれん草のごま和えにきな粉をプラスすると、きな粉の風味とコクが足されて奥深い味わいに。
ほうれん草の苦味が苦手でも、食べやすくなりますよ。
<材料(2人分)>
・ほうれん草 1/2束(100g)
・すりごま(白) 小さじ2
・スクスクダイズ(きな粉) 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・砂糖 小さじ1/2
<作り方>
1)鍋に湯を沸かし、ほうれん草を茹でる。冷水にとって水気を絞り、3~4cmの長さに切る。
2)ボウルにすりごまスクスクダイズ(きな粉)、しょうゆ、砂糖を混ぜ合わせて、1を加えて和える。
<栄養成分値>
スクスクダイズの場合:31kcal カルシウム84mg
普通のきな粉の場合:31kcal カルシウム52mg
乳アレルギーをお持ちの方でも、工夫次第でカルシウム不足を解消できます。
ぜひ今回紹介した食べ物やレシピを参考にしてみてください。